昨日のネットニュースに介護保険料のことが載っていました。
消費税の10%への増税のことは時々ニュースで見聞きすることはありますが、それに関連して低所得者向けに介護保険料の軽減措置が実施されるという話はこの記事で初めて知りました。
私も40歳になった月からは介護保険料を払っているうちの1人です。こういう話も、もっと色々と伝えてほしいものです。
夫の父が狭心症で急に入院して3週間…不整脈も落ち着ちついてきて一安心していた頃…医師から「話があるから時間をとってほしい」…との連絡がありました。
それで、ちょうど連絡があった日は担当医師が夜は当直でいるという事で、仕事が終わってから病院に行き、夫と一緒に医師からの話を聞いてきました。
話の内容は、父の狭心症が落ち着いてきたこと、退院後に在宅介護は難しいので施設への入居かデイサービスを利用することも考えて下さいという内容でした。
入院したことによるレベル低下と介護サービス
父は入院してから一週間ぐらいは安静をよぎなくされ、点滴や尿道カテーテルをしていた為に身体を動かすことがほとんどありませんでした。
狭心症が落ち着いてきて、入院前は訪問で受けていたリハビリを再開をしてもやる気もおきず「今日はしんどいから…。」とベッドの上で身体をマッサージしてもらうだけで、自ら身体を動かしたりはしない日が続いていました。
そんな状態でしたので、担当の医師としては在宅で家族(主に母)だけでの介護では限界があることから、デイサービスや入居を考えることをすすめてくれました。同時に、本人がリハビリや病院でもっと動けるようになろうと意欲を出してくれればリハビリもできるしなんとか入院期間を少しなら伸ばすこともできるという話もありました。
医師からの話を聞いた後、父の病室で夫が介護サービスやリハビリの話などをしましたが、父からはあまり前向きな言葉は聞けず、夫は「もういい!」と呆れたように言って病室を出てしまいました。私も少し父をなだめて病室をでました。これからどうすることが父の為にいいのか?父がリハビリを頑張ろうと思ってくれるのか?…その夜は夫も私も考え込みあまり眠れませんでした。
ところが!翌朝父の病室に行くと、父が自分から「座ってみる」と言いはじめたんです。ちょうど看護士長さんが病室にいたので、ベッドで横座りに足を降ろして座らせてくれました。父が座っているのを久しぶりに見て嬉しかった私は「お父さんが座ってるのを久しぶりに見れた♪」と思わずはしゃいでしまいました。数分すると理学療法士がリハビリの迎えに病室に来ました。父は理学療法士に「今日は遅いじゃないか? 早く(リハビリに)行こう♪」と言ったのです。これにも驚きと喜びでいっぱいでした。
退院にむかっての外泊の準備
父はそれ以降リハビリにとても意欲的になり、平行棒での伝い歩きも頑張っています。土日はリハビリがないからリハビリルームで1人でリハビリをしたいと申し出たりもしたそうです。食事も車椅子に座ってしています。
父の最近の口癖は「いつ(家に)帰るんかな?」です。担当医師からも外泊をしてみるよう話がありました。近々…外泊で家に帰れそうな父…。そうなると、家のベッドを介護用の電動ベッドに変えたり、今でもあちらこちらにつけている手すりを増やしたりと色々と環境を整えなければいけません。
今、ベッドを介護保険で借りるか購入するか?等…色々と考えたり実際にお店に見に行ったりしています。少しでも父が過ごしやすく…母に負担のかからない環境を試行錯誤しながら整えているところです。
父のレベル低下が急に進み、トイレに歩いて行くのもやっとという状態になってきたので、介護保険の区分変更申請をして調査を受け、結果がでました。区分変更申請をしたきっかけは、徐々にレベル低下していった父が歩くのがやっとという状態になって、2ヶ月前に急に入院したことです。
区分変更申請して父は訪問リハビリを受けられるようになったり介護保険を利用できる幅が広がりました。区分変更申請をどのように進めていったか?どうすればできるのか?など、経験した事を紹介させて頂きます。
ケアマネージャーに相談して区分変更申請し、調査を受ける
区分変更申請という方法があるのを知ったのは、父が急にレベル低下が進み、どうしたらいいのか?夫と色々悩み考えながらネットで調べたことでした。
その前日の夜、主人と2人で実家に帰ると父と母の様子がいつもと違っていました。その日…父が何度も転け、80歳を過ぎた母だけでは「体力も気力も限界で不安だった」と母はすすり泣き、父は「もうこれ以上迷惑はかけられない」と言い…元気がありませんでした。
翌朝、ケアマネージャーに連絡するとケアマネージャーがすぐ来てくれました。父は体調もよくなかったので、ケアマネージャーと相談して病院を受診する事と、同時にに区分変更申請もしたい事を話しました。父は近くの病院を受診し、その日のうちに入院しました。このままの状態では病院で一時的によくなったとしても、今までの要支援2では受けたい介護サービスも受けられない!と思い、区分変更申請もお願いしたわけです。
要介護認定は必ずしも思っていた要介護度や要支援度になるわけではないことは実母の経験から分かってはいましたが、半年前に初めて介護認定を受けた時に要支援2という判定が出たことに疑問を持っていました。審査に来た時にも、父が実際に歩いてみたりするのを見たわけでもなく、浴槽に入るのも大変な為に何本も手すりをつけていることも見ずに審査が終わったので、こんなに足や手が自由にならないことで困ることがあるのに…と思っていたんです。
区分変更申請してよかったこと
区分変更申請をして1ヶ月後に調査を受け、16日後に結果が届きました。要支援2から要介護4になっていました。調査の時、夫が色々父の様子や困っている事を説明した事で実情がよく伝わった事も結果としてよかったのだと思います。区分変更申請を考えている方は、なるべくその理由や普段の様子が伝わるように近くで介護している人が立ち会ったり、高齢者以外で説明をキチンとできる人が説明する事で分かってもらえるようにするというのは大事な事だと思います。
申請をして1番よかった事は、訪問リハビリが受けられるようになった事です。申請前の要支援2では、デイサービスを週2回受ける事ならできるという事でしたが、父は人が大勢いる所は好まないので利用していませんでした。病院等への送り迎えは夫がしていましたし、介護保険を1度も利用していなかったんです。
今は週に2回、理学療法士が訪問リハビリに来てくれ、父も理学療法士が来てくれるのを楽しみにしています。母も父の歩く時の姿勢が少しよくなったと喜んでいます。(トイレに行くのも精一杯というのは変わっていませんが…。)
介護はいつまで続くか先が見えなかったり、レベル維持が精一杯でレベル低下もあります。これからもケアマネージャーに相談したり、必要に応じて介護保険制度を利用して父がなるべく自分の足で歩いてトイレに行け、高齢の母の負担がなるべく少ないように家族でコミュニケーションをとりながらいければと思っています。
昨日のYahoo!ニュースに介護離職のことが載っていました。介護離職する人や働く介護者は、働きざかりで要職を担っている人が多い40代から50代が多いといわれています。
私も、実母の介護の時には仕事との両立で悩んだり、有休を取る時でも職場に対して随分気を遣いました。調べてみると、今回のニュースの他にも、2025年問題というものがあることも知りました。
人ごととは思えず、思わず一気読みしたYahoo!ニュースはこれです。
このニュースを読んでいると、母が施設に入ることになった事を思い出します。
介護度が上がっていき、昼夜を通して介護していた父が介護疲れし、母に手をあげたんです。それで、「このままではいけない!」と父を説得し、母は施設に入りました。(その後、父は毎日施設に通って母との時間を過ごしました)
介護転職
私は、介護離職まではしませんでしたが、『介護転職』をしました。理由は、母の時と同じ後悔をしたくない!という理由でした。
後悔…というのは、上司やまわりの同僚に介護経験者がいなくて理解してもらえず、有給を取る時に気を遣っただけでなく、その為に母の最期にも間に合わなかったからです。転職した頃…父は要介護者ではありませんでした。でも、母の介護で腰を痛めて病院に行く事も多くなっていましたし、将来、介護が必要になったり何かあった時にもっと動ける自分でいたい!と思ったんです。
2025年問題
2025年問題というのは、1947年~1949年生まれの団塊の世代が75歳以上になる年からきている言葉だそうです。団塊の世代が、2025年に75歳以上になり、高齢の要介護者や介護保険の負担が急増し、様々な問題が起こると予測されているというわけです。
2016年から、介護離職を防ぐことを目的として介護離職防止支援助成金という制度もできています。介護離職の事を考えた制度ができる事もいいのですが、介護がどれだけ大変なことかをもっとテレビ等のメディアで取り上げてくれたり、会社の役職者研修で取り上げてくれる等で理解が深まるといいな…。
父は最近、自分で起き上がりをしたり、左に寝返りをすることが難しくなってきました。そんな父が、少しでも自分の力で動けるように、今回はベッド左側に板をつけました。
今までも色々家の中につけてきましたが、今回は訪問リハビリの先生から、「左に寝返りをするのが辛そうなので何かしてあげられませんか?」と相談があったことから、夫が何かいい方法はないか?と知恵を絞ってつけました。
手を◯と◯の間に入れてつかみ、起き上がりや寝返りができるようにしました。木と壁がくっついているのではしっかりつかまれないので、両端に角材を入れて壁から5㎝程のすき間を作っています。そのすき間に手を入れてつかまれるようにしました。
これで…つかまって起き上がれるようになりました。でも、父の体力は少しずつ落ちているので、毎回上手く起き上がれるというわけにはいきません。レベル維持を少しでもしていられるよう…なるべく1人で頑張って動いてもらっています。
ベッドの右側につけている柵はこの記事です
立って服の脱ぎ着ができない父の為に、風呂場の脱衣所に折りたたみ式の椅子をつけました。
風呂場の脱衣所が畳半分ほどの広さなのですが、そこに父が座って下着の脱ぎ着をしたり、そこで家族が身体を拭いてあげられる方法はないか?と夫が考え、取り付けたのがこの椅子です。
色はオレンジ色の他、白、青、黄があり、材質が天然木の物もあります。
つける時に工夫したこと
1つ目は、背中が痛くないように背もたれ部分にクッションスポンジを貼りました。
2つ目、これが一番工夫したことですが、裏の胴縁に椅子を直接取り付けると椅子の高さが合わない為、角材2本をとめ、それに椅子を取り付けることによって上下の調整ができます。それで、父の座る高さに合わせて椅子を取り付けました。
私も一年前に股関節を手術しているので服を脱ぐ時に使っています。足腰が不自由な人には、商品の紹介にもあるように、玄関にとりつけるという利用法もあるそうです。
1日の殆どの時間を椅子で過ごしている主人の父のために、主人が座椅子用テーブルを作りました。私自身の母も、座位が保てていた間は、介護施設で食事のときには車椅子用テーブルを使っていました。
とりはずしできる座椅子用介護テーブルをDIYした話と、母の介護のときに重宝した車椅子用テーブルを紹介させて頂きます。
身体が思うように動かなくなっても、椅子に座ってはいられるから、血圧を測ったり、新聞を読んだり…ひげを剃ったり…そんな毎日の生活のパターンは今までどおりにしていたいけど、座椅子ではそれができない…。そんな父のために上の写真の座椅子用テーブルを作りました。
下準備(採寸)
・椅子の横幅の外寸と内寸を測る
準備物
・厚さ7㎜のベニア板
※5㎜では薄すぎて耐久性がなく、1㎝(コンパネ)では重すぎるため
・木目シート(貼り合わせるだけなのでボンドなども不要で便利)
採寸した幅や奥行きに合わせてベニア板をカットし、肘掛けにひっかかるように板を付け加えます。ベニア板だけでは見た目や肌触りがよくないので、木目シートを貼ってできあがりです。
奥行きもある程度ある方が、新聞を読むときや血圧を測るときにも使いやすいので、同じように作るときにはその辺りも考えてみてください。
上側に日付を書いてあるのは、作った日を記録したかったので油性マジックで書きました。
DIYではなく、同じようなものを購入する場合にはこんな商品があります。
母は座位が保てる間は、食事の時はこれを使っていました。
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こんな商品もあります。車椅子対応の昇降テーブルですが、座椅子にも高さを合わせれば使えます。
車椅子用テーブル ラチェット式高さ調節 幅900×奥行600×高さ640-940mm 【WFM-0960Q】