40代・50代の親の介護とDIY

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仕事にも介護にもスピードを求められる40代・50代

先日、夜中3時半に夫の母から夫の携帯に電話がかかってきた。内容は父の介護が事大変で耐えられない!という電話だった。私の母が介護施設に入所していた時、仕事と介護の両立に苦労したことを思い出した。

母の介護に関する手続きや、母が病気になった時には施設に隣接する病院への通院や入院、それに父の通院の付き添いも時々していた。ちょうどその頃は私自身も40代前半で自律神経が乱れ始めていたので婦人科に行き診察を受けた。

その時に診察してくれた先生が言ってくれた言葉に、とても救われた。

「それは大変ですね。私が父を介護していた時にも大変でした。今は昔と違ってパソコンがあるしネットで色んな事と繋がっていたりと仕事に迅速さが求められますよね。お父さんが仕事をしていた時とは違うんだよ!と言っても分かってもらえなかったんですよねぇ…。」

先生の言うとおり、私も…父に今の職場での立場や会社の雰囲気というか体制というか…そういう事が分かってもらえていないことにジレンマを感じていた。当時の私は、新しい社内体制が始まったばかりで本社の管理系の場所に所属していた為…職場では新しい体制の為のシステム構築の一部を任され、よほどのことでなければ有給はとれなかった。そんな中でも、父は何かあれば勤務中でも私の携帯に母の介護や病気のことで電話をかけてきた。私は携帯をマナーモードにし、すぐには電話にでなかった。それに気を遣ってくれた人や、半分嫌味まじりの人が「携帯が鳴ってるよ」と言ってくる…。「きっとまた父だ!」と思いながら…しょうがなく電話をチェックし、フロアの外に出てから父に電話をかけなおしていた。そんな事が何ヶ月か続き、私は父にメールを覚えてもらう事にした。70代の父が理解しやすいよう、父の携帯電話の画面をiPhoneで撮り、操作することに吹き出し等をつけ、それをA4の紙にまとめてマニュアルにしてみた。父もメールを覚えたくても覚えられないというジレンマと、私に迷惑をかけないようにという気持ちから、その紙を見ながらメールの送受信方法を覚えてくれた。それからは、父にとっても私にとっても大事な用事なのかどうか?も区別もでき、緊急を要する時には電話がかかってくる…と対応の選択肢が広がった。