40代・50代の親の介護とDIY

介護と仕事の話・介護のDIY・介護用品を紹介

起き上がり・寝返りがしやすいようにベッド横にDIY

父は最近、自分で起き上がりをしたり、左に寝返りをすることが難しくなってきました。そんな父が、少しでも自分の力で動けるように、今回はベッド左側に板をつけました。

今までも色々家の中につけてきましたが、今回は訪問リハビリの先生から、「左に寝返りをするのが辛そうなので何かしてあげられませんか?」と相談があったことから、夫が何かいい方法はないか?と知恵を絞ってつけました。

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手を◯と◯の間に入れてつかみ、起き上がりや寝返りができるようにしました。木と壁がくっついているのではしっかりつかまれないので、両端に角材を入れて壁から5㎝程のすき間を作っています。そのすき間に手を入れてつかまれるようにしました。

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これで…つかまって起き上がれるようになりました。でも、父の体力は少しずつ落ちているので、毎回上手く起き上がれるというわけにはいきません。レベル維持を少しでもしていられるよう…なるべく1人で頑張って動いてもらっています。

   

   ベッドの右側につけている柵はこの記事です

tankakanta.hatenablog.jp 

 

お題「健康」

脱衣所に折りたたみ式の介護用椅子を取り付けました

 立って服の脱ぎ着ができない父の為に、風呂場の脱衣所に折りたたみ式の椅子をつけました。

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風呂場の脱衣所が畳半分ほどの広さなのですが、そこに父が座って下着の脱ぎ着をしたり、そこで家族が身体を拭いてあげられる方法はないか?と夫が考え、取り付けたのがこの椅子です。

色はオレンジ色の他、白、青、黄があり、材質が天然木の物もあります。

 

つける時に工夫したこと

1つ目は、背中が痛くないように背もたれ部分にクッションスポンジを貼りました。

2つ目、これが一番工夫したことですが、裏の胴縁に椅子を直接取り付けると椅子の高さが合わない為、角材2本をとめ、それに椅子を取り付けることによって上下の調整ができます。それで、父の座る高さに合わせて椅子を取り付けました。

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私も一年前に股関節を手術しているので服を脱ぐ時に使っています。足腰が不自由な人には、商品の紹介にもあるように、玄関にとりつけるという利用法もあるそうです。

 

お題「健康」

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椅子に合わせて作った介護テーブルと車椅子用テーブル

1日の殆どの時間を椅子で過ごしている主人の父のために、主人が座椅子用テーブルを作りました。私自身の母も、座位が保てていた間は、介護施設で食事のときには車椅子用テーブルを使っていました。

とりはずしできる座椅子用介護テーブルをDIYした話と、母の介護のときに重宝した車椅子用テーブルを紹介させて頂きます。

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 身体が思うように動かなくなっても、椅子に座ってはいられるから、血圧を測ったり、新聞を読んだり…ひげを剃ったり…そんな毎日の生活のパターンは今までどおりにしていたいけど、座椅子ではそれができない…。そんな父のために上の写真の座椅子用テーブルを作りました。

 下準備(採寸)

・椅子の横幅の外寸と内寸を測る

準備物

・厚さ7㎜のベニア板

 ※5㎜では薄すぎて耐久性がなく、1㎝(コンパネ)では重すぎるため

・木目シート(貼り合わせるだけなのでボンドなども不要で便利)

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 採寸した幅や奥行きに合わせてベニア板をカットし、肘掛けにひっかかるように板を付け加えます。ベニア板だけでは見た目や肌触りがよくないので、木目シートを貼ってできあがりです。

奥行きもある程度ある方が、新聞を読むときや血圧を測るときにも使いやすいので、同じように作るときにはその辺りも考えてみてください。

上側に日付を書いてあるのは、作った日を記録したかったので油性マジックで書きました。

 

DIYではなく、同じようなものを購入する場合にはこんな商品があります。  

母は座位が保てる間は、食事の時はこれを使っていました。

 

こんな商品もあります。車椅子対応の昇降テーブルですが、座椅子にも高さを合わせれば使えます。 

 

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お題「健康」

起き上がりできない父に 介護施設のようなベッドの柵をDIY

主人の父は要支援2です。最近レベル低下が進み、介護サービスは来月から受けられるようにケアマネージャーに進めてもらってるところです。父は自分で寝返りをすることができず、夜にトイレに行くときには母が介助しています。どうしても母だけで介助できないときには主人が手伝うことも…。2時間おきにトイレに付き添っている母は毎日が寝不足です。そこで、主人が病院や介護施設にあるようなベッドの柵を作りました。

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  主人はいつも家にある物でなるべく作るのですが、今回使ったのはこれです!

なにか分かりますか? 実は洗濯物の室内物干しスタンドの一番上の部分なんです。

壊れた物干しスタンドをなにかに使えるかも?と取って置いた物をリサイクル使用しました。

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   ↓ ここを利用!

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作り方

どうやって作ったのか?行程を大まかにまとめました。

行程①

物干しのパイプより一回り太いパイプを用意。Uボルトでベッドに固定し、物干しのパイプを差し込む(柵の高さは身長に合わせて上げ下げが可能)

行程②

柵を安定して固定させるためにベッドにも太い板をつけて補強

行程③

黒いクッションテープを巻き付ける

                     f:id:tankakanta:20170819170910j:image                 ↑補強の板

  工夫したこと

・起き上がるとき、左右両側にあった方がつかまることができるので、柵は左右につけました。

・行程③ですが、パイプがむき出しのままでは硬く、バランスを崩して腕があたると痛いので黒いクッションテープを巻き付けました。

 

介護ようの電動ベッドの購入も考えたのですが、動けるうちはなるべく自分の腕や身体の筋肉を使っていてほしいのでこのような柵を作りました。

今日も主人は風呂場に手すりを付け足しました。変わっていく父の状態に合わせて変わっていく家の中…。父は今日着いた手すりを見たときも微笑んでいました。

 

窓の室内側に手すり 介護施設のような長い手すりをDIYできました

 介護施設や病院に行くと長い手すりがあって、それがあることで伝い歩きできている人はよく見かけることですよね。私も去年、股関節を骨折して入院していた間…手すりがある場所は安心して歩け…逆に手すりがない場所は杖をついたり何かにつかまったりしていました。杖を落としてしまったときには、ナースコールを鳴らしたこともありました。

主人の父は伝い歩きしながらでなければ家の中を移動できません。経験したからこそ、父の何かにつかまりたい気持ちはよく分かります。そんな父のために、主人がこんな手すりをDIYしました。

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 手前の手すりは以前から付けていたもので、車のルーフキャリアを再利用しました。

黄色のテープは反射テープで、夜に光って分かりやすくするためです。

 

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 奥側の太い手すりは、父が歩きやすくなるようにということだけでなく、窓にぶつかってケガをすることを防止するために、このように太い幅の手すりをつけました。

更に、薄い1cmの板2枚をネジで貼り合わせることで強度を増しました。それから、2枚の継ぎ目に手が引っかからないように黒いテープを貼りました。

 

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 縦の軸の木に両面テープを貼り、窓のサッシ枠の下の凹みの部分からネジを打ち込みました。

軸の木と太い手すりは手すり側からネジを打ち込みました。

ガムテープでネジの部分を貼ってあるのは、ネジに当たってケガをするのを防ぐためです。

 

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一番奥ですが、ここも窓のサッシ枠に4本のネジを打ち込みました。

ガムテープを貼っているのは前述しているようにネジでケガをするのを防ぐためです。 

  

 奥はトイレです。このトイレに行くために、一日に何度もここを通るので手すりをつけました。父の身長にも合うように高さも測ってつけました。

 

介護保険を使わずにトイレに手すりをつけるには

80歳の主人の父は家の中で移動するときは手すりなどにつかまりながら伝い歩きしています。そんな父のために、主人は家の中のあらゆる場所に手すりなどをつけてDIYしたり、介護用品を購入して揃えています。

今回は、その中でもトイレにどのような手を加えたのかをご紹介させて頂きます。

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水平器について

上の写真は、毎回手すりをつけるときに必ず使う水平器です。ガラス管の中の気泡の位置によって水平かどうかを調べる道具です。真ん中は地面に対して水平かを確認でき、右は45度、左は垂直(90度)かどうかを計測することができます。使い方は、水平を測りたい物に水平器を置きます。そして、ガラス管の中の気泡の位置を確認します。写真のように気泡の位置が中心にあれば、水平になっているというわけです。

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 上の写真の水平器を使ってトイレで座った方向から右手前につけた手すり

 

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 トイレに入ってすぐにつかまれるように縦につけた手すり

 

据置タイプのトイレアーム

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 トイレットペーパーで拭いたりズボンを自分で持ち上げるときに踏ん張ることができないため、便器の左右に肘掛けがわりになる物を購入しました。置くだけの据置タイプなので難しい取り付けはありません。両面テープで固定でき、高さも6段階で調節できます。

父は肘などを時々うって、あざができることがあったのですが、肘掛けができたことでその心配がなくなりました。

 

トイレの他にも、風呂場やベッド、普段座っている椅子に色々な工夫をしています。それらについては改めて別の機会でご紹介させて頂きます。

看取り介護という選択~母の介護経験から~

私の実の母は、父に見守られながら介護施設で静かに眠りにつきました。看取りの同意書に署名して1週間後のことでした。

看取りとはどういうことなのか?どのような手続きが必要なのか?

私の体験から、アドバイスも含めてお話させて頂きます。

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 〝頑張りすぎない〟という選択

母が最初に介護認定を受けたのは50代でした。要介護2で、週に2回、デイサービスに通い始めたことから介護保険との付き合いが始まりました。次第に身体の動きが悪くなり、それと共に認知症も進み、レベル低下していきました。食事も誰かがついていなければ一気に口に入れてむせ、誤嚥性肺炎を起こしたこともありました。

日曜などの休日は私も介助を手伝うことができましたが、平日や夜は父が1人で介護をしていました。次第に父は腰を痛め、夜もポータブルトイレで排泄する介助のために熟睡できることはなく、イライラして母に手を上げたこともありました。それで、母は介護施設にいてもらうことが皆のためにいいのではと父を説得しました。

「もうお父さんだけではムリだよ。私も弟達も正社員で仕事をしているし…。」

両親はとても仲が良かったので、「ずっと一緒にいたい」「自分が付き添ってあげたい」という気持ちは分かります。でも、”いつか父も倒れる!”…それも心配でした。父は納得してくれ、60代前半で母は介護施設に入所しました。特別養護老人ホーム(特養)の個室でしたので、父は毎日母のもとへ通い、私も仕事が休みの日は必ず顔を出し、半日付き添いして、とろみ食を食べさせてあげたりして母との時間を過ごしました。

 

変わっていく介護度(レベル低下)

母は次第に上手に食べて飲み込むことができなくなり、60代半ばに胃瘻をつけました。67歳頃からは、肺炎やその他の病気で年に数回隣接する病院に入院するようになりました。入院する度、母は座位が保てなくなるなどのレベル低下が進み、身体も弱くなっていきました。亡くなる半年前からは、常に鼻に管を入れて酸素吸入がかかせなくなりました。入浴介助をうけるときも酸素は離せないため、軽量のボンベに付け替えて施設の方が入浴させてくれていました。一番辛そうだったのは痰がよくからむようになったことでした。管を入れてとってもらっているときのあの辛そうな表情…管に血が付いていることも時々ありました。

 

【介護の看取り】と【医療の看取り】

酸素吸入がかかせなくなって半年たった頃、施設の医師から「(母の)身体のことについて話をしたいので、お父さんだけではなく、娘さんにも同席してほしい」と声がかかりました。私は半日有給をとり、父と2人で施設に隣接する病院に行きました。そこにはケアマネージャーと生活相談員もいました。医師からの話は「今までの○○さんとは違い、色々な臓器が弱っていて余命は3ヶ月ぐらいです」という内容でした。そこからは延命措置をするかどうか?という話になりました。

父も私も延命措置は望んでいませんでしたので「望みません」と応えました。すると、医師から「一つ確認があるのですが…?」と言葉が返ってきました。「延命措置をしないことで、後から親戚との間で問題になったりということはありませんか?」と…。

延命措置をしないで最期をむかえた後になって、親戚から「なぜ?」と言われることがあるのだそうです。私の家族は親戚とよく連絡をとっていて、父の兄弟とも母の兄弟とも信頼関係がありました。そのことを離すと医師は安心してくれ、ターミナルケアの同意書にサインをしました。

その後、今度は介護施設の方から「介護に関係する(看取りの)説明とサインが必要な書類がある」というので、父と一緒に母のいる施設に戻り、説明を受けました。介護保険の看取りでは、看取り介護加算というものがあり計算が変わるということをこのとき初めて知りました。そして、看取り介護の同意書にサインしました。

 

介護施設と意思疎通ができていたからこそ

それから一週間後の朝、通勤のためにバスに乗っていると父から電話がかかってきました。乗車マナーを考え電話にでずにいましたが、何度もかかってきたので電話にでると「母がいつもと違って状態が悪いらしい」と言うのです。仕事が忙しく、看取りの説明を受けるときにも有休を取っていた私は、“いつもと違う”というだけではバスを降りるという決断ができませんでした。でも、やはり母のことが気になり、いつもより一つ前のバス停で車を降りました。そして職場に連絡し、タクシーをひろって乗り込みました。気になってタクシーの中で施設に電話をすると、聞き慣れたスタッフの声がし、「私も今聞いたばかりで…。」そう言ってくれながら、そこに駆けつけた生活相談員に電話を変わってくれました。「今しがた…です。」

駆けつけた父に見守られながら、母は静かに眠りについていました。私が着いてから、看護師がエンジェルメイクの手伝いに口紅を塗らせてくれました。父が駆けつけたとき、医師が「どうぞ声をかけてあげてください」と言ってくれたそうです。母は最愛の父の声を聴きながら旅立ったそうです。

父が間に合ったのも母が静かに苦しむ表情を見せたり残したりせずに旅立てたのも介護施設と信頼関係があり、普段から意思疎通ができていたからだと実感しています。

 

介護施設や病院の人に話したいことや相談したいこと、改善してほしいこと…色々とある方も多いと思います。私も、父と私と施設の方とで何度か話し合いをしたり説明を受けました。そのときは、必ず相手側の言い分も聞きこちらの言い分だけを言わない!ということを心がけていました。納得のいく“そのとき”のために、このことは大事なことだと思います。

 

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