40代・50代の親の介護とDIY

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父の介護保険を区分変更申請 結果よかったこと

父のレベル低下が急に進み、トイレに歩いて行くのもやっとという状態になってきたので、介護保険の区分変更申請をして調査を受け、結果がでました。区分変更申請をしたきっかけは、徐々にレベル低下していった父が歩くのがやっとという状態になって、2ヶ月前に急に入院したことです。 

区分変更申請して父は訪問リハビリを受けられるようになったり介護保険を利用できる幅が広がりました。区分変更申請をどのように進めていったか?どうすればできるのか?など、経験した事を紹介させて頂きます。

ケアマネージャーに相談して区分変更申請し、調査を受ける

区分変更申請という方法があるのを知ったのは、父が急にレベル低下が進み、どうしたらいいのか?夫と色々悩み考えながらネットで調べたことでした。

その前日の夜、主人と2人で実家に帰ると父と母の様子がいつもと違っていました。その日…父が何度も転け、80歳を過ぎた母だけでは「体力も気力も限界で不安だった」と母はすすり泣き、父は「もうこれ以上迷惑はかけられない」と言い…元気がありませんでした。

翌朝、ケアマネージャーに連絡するとケアマネージャーがすぐ来てくれました。父は体調もよくなかったので、ケアマネージャーと相談して病院を受診する事と、同時にに区分変更申請もしたい事を話しました。父は近くの病院を受診し、その日のうちに入院しました。このままの状態では病院で一時的によくなったとしても、今までの要支援2では受けたい介護サービスも受けられない!と思い、区分変更申請もお願いしたわけです。

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要介護認定は必ずしも思っていた要介護度や要支援度になるわけではないことは実母の経験から分かってはいましたが、半年前に初めて介護認定を受けた時に要支援2という判定が出たことに疑問を持っていました。審査に来た時にも、父が実際に歩いてみたりするのを見たわけでもなく、浴槽に入るのも大変な為に何本も手すりをつけていることも見ずに審査が終わったので、こんなに足や手が自由にならないことで困ることがあるのに…と思っていたんです。

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区分変更申請してよかったこと

区分変更申請をして1ヶ月後に調査を受け、16日後に結果が届きました。要支援2から要介護4になっていました。調査の時、夫が色々父の様子や困っている事を説明した事で実情がよく伝わった事も結果としてよかったのだと思います。区分変更申請を考えている方は、なるべくその理由や普段の様子が伝わるように近くで介護している人が立ち会ったり、高齢者以外で説明をキチンとできる人が説明する事で分かってもらえるようにするというのは大事な事だと思います。

 申請をして1番よかった事は、訪問リハビリが受けられるようになった事です。申請前の要支援2では、デイサービスを週2回受ける事ならできるという事でしたが、父は人が大勢いる所は好まないので利用していませんでした。病院等への送り迎えは夫がしていましたし、介護保険を1度も利用していなかったんです。

今は週に2回、理学療法士が訪問リハビリに来てくれ、父も理学療法士が来てくれるのを楽しみにしています。母も父の歩く時の姿勢が少しよくなったと喜んでいます。(トイレに行くのも精一杯というのは変わっていませんが…。)

 

介護はいつまで続くか先が見えなかったり、レベル維持が精一杯でレベル低下もあります。これからもケアマネージャーに相談したり、必要に応じて介護保険制度を利用して父がなるべく自分の足で歩いてトイレに行け、高齢の母の負担がなるべく少ないように家族でコミュニケーションをとりながらいければと思っています。

 

 

介護離職についてのニュース 「介護に専念をやめる」選択肢も

昨日のYahoo!ニュースに介護離職のことが載っていました。介護離職する人や働く介護者は、働きざかりで要職を担っている人が多い40代から50代が多いといわれています。

私も、実母の介護の時には仕事との両立で悩んだり、有休を取る時でも職場に対して随分気を遣いました。調べてみると、今回のニュースの他にも、2025年問題というものがあることも知りました。

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人ごととは思えず、思わず一気読みしたYahoo!ニュースはこれです。

このニュースを読んでいると、母が施設に入ることになった事を思い出します。

介護度が上がっていき、昼夜を通して介護していた父が介護疲れし、母に手をあげたんです。それで、「このままではいけない!」と父を説得し、母は施設に入りました。(その後、父は毎日施設に通って母との時間を過ごしました)

headlines.yahoo.co.jp

 介護転職

私は、介護離職まではしませんでしたが、『介護転職』をしました。理由は、母の時と同じ後悔をしたくない!という理由でした。

後悔…というのは、上司やまわりの同僚に介護経験者がいなくて理解してもらえず、有給を取る時に気を遣っただけでなく、その為に母の最期にも間に合わなかったからです。転職した頃…父は要介護者ではありませんでした。でも、母の介護で腰を痛めて病院に行く事も多くなっていましたし、将来、介護が必要になったり何かあった時にもっと動ける自分でいたい!と思ったんです。f:id:tankakanta:20171002221337p:plain

2025年問題

2025年問題というのは、1947年~1949年生まれの団塊の世代が75歳以上になる年からきている言葉だそうです。団塊の世代が、2025年に75歳以上になり、高齢の要介護者や介護保険の負担が急増し、様々な問題が起こると予測されているというわけです。

 

2016年から、介護離職を防ぐことを目的として介護離職防止支援助成金という制度もできています。介護離職の事を考えた制度ができる事もいいのですが、介護がどれだけ大変なことかをもっとテレビ等のメディアで取り上げてくれたり、会社の役職者研修で取り上げてくれる等で理解が深まるといいな…。

 

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お題「健康」

起き上がり・寝返りがしやすいようにベッド横にDIY

父は最近、自分で起き上がりをしたり、左に寝返りをすることが難しくなってきました。そんな父が、少しでも自分の力で動けるように、今回はベッド左側に板をつけました。

今までも色々家の中につけてきましたが、今回は訪問リハビリの先生から、「左に寝返りをするのが辛そうなので何かしてあげられませんか?」と相談があったことから、夫が何かいい方法はないか?と知恵を絞ってつけました。

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手を◯と◯の間に入れてつかみ、起き上がりや寝返りができるようにしました。木と壁がくっついているのではしっかりつかまれないので、両端に角材を入れて壁から5㎝程のすき間を作っています。そのすき間に手を入れてつかまれるようにしました。

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これで…つかまって起き上がれるようになりました。でも、父の体力は少しずつ落ちているので、毎回上手く起き上がれるというわけにはいきません。レベル維持を少しでもしていられるよう…なるべく1人で頑張って動いてもらっています。

   

   ベッドの右側につけている柵はこの記事です

tankakanta.hatenablog.jp 

 

お題「健康」

脱衣所に折りたたみ式の介護用椅子を取り付けました

 立って服の脱ぎ着ができない父の為に、風呂場の脱衣所に折りたたみ式の椅子をつけました。

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風呂場の脱衣所が畳半分ほどの広さなのですが、そこに父が座って下着の脱ぎ着をしたり、そこで家族が身体を拭いてあげられる方法はないか?と夫が考え、取り付けたのがこの椅子です。

色はオレンジ色の他、白、青、黄があり、材質が天然木の物もあります。

 

つける時に工夫したこと

1つ目は、背中が痛くないように背もたれ部分にクッションスポンジを貼りました。

2つ目、これが一番工夫したことですが、裏の胴縁に椅子を直接取り付けると椅子の高さが合わない為、角材2本をとめ、それに椅子を取り付けることによって上下の調整ができます。それで、父の座る高さに合わせて椅子を取り付けました。

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私も一年前に股関節を手術しているので服を脱ぐ時に使っています。足腰が不自由な人には、商品の紹介にもあるように、玄関にとりつけるという利用法もあるそうです。

 

お題「健康」

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椅子に合わせて作った介護テーブルと車椅子用テーブル

1日の殆どの時間を椅子で過ごしている主人の父のために、主人が座椅子用テーブルを作りました。私自身の母も、座位が保てていた間は、介護施設で食事のときには車椅子用テーブルを使っていました。

とりはずしできる座椅子用介護テーブルをDIYした話と、母の介護のときに重宝した車椅子用テーブルを紹介させて頂きます。

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 身体が思うように動かなくなっても、椅子に座ってはいられるから、血圧を測ったり、新聞を読んだり…ひげを剃ったり…そんな毎日の生活のパターンは今までどおりにしていたいけど、座椅子ではそれができない…。そんな父のために上の写真の座椅子用テーブルを作りました。

 下準備(採寸)

・椅子の横幅の外寸と内寸を測る

準備物

・厚さ7㎜のベニア板

 ※5㎜では薄すぎて耐久性がなく、1㎝(コンパネ)では重すぎるため

・木目シート(貼り合わせるだけなのでボンドなども不要で便利)

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 採寸した幅や奥行きに合わせてベニア板をカットし、肘掛けにひっかかるように板を付け加えます。ベニア板だけでは見た目や肌触りがよくないので、木目シートを貼ってできあがりです。

奥行きもある程度ある方が、新聞を読むときや血圧を測るときにも使いやすいので、同じように作るときにはその辺りも考えてみてください。

上側に日付を書いてあるのは、作った日を記録したかったので油性マジックで書きました。

 

DIYではなく、同じようなものを購入する場合にはこんな商品があります。  

母は座位が保てる間は、食事の時はこれを使っていました。

 

こんな商品もあります。車椅子対応の昇降テーブルですが、座椅子にも高さを合わせれば使えます。 

 

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お題「健康」

起き上がりできない父に 介護施設のようなベッドの柵をDIY

主人の父は要支援2です。最近レベル低下が進み、介護サービスは来月から受けられるようにケアマネージャーに進めてもらってるところです。父は自分で寝返りをすることができず、夜にトイレに行くときには母が介助しています。どうしても母だけで介助できないときには主人が手伝うことも…。2時間おきにトイレに付き添っている母は毎日が寝不足です。そこで、主人が病院や介護施設にあるようなベッドの柵を作りました。

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  主人はいつも家にある物でなるべく作るのですが、今回使ったのはこれです!

なにか分かりますか? 実は洗濯物の室内物干しスタンドの一番上の部分なんです。

壊れた物干しスタンドをなにかに使えるかも?と取って置いた物をリサイクル使用しました。

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   ↓ ここを利用!

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作り方

どうやって作ったのか?行程を大まかにまとめました。

行程①

物干しのパイプより一回り太いパイプを用意。Uボルトでベッドに固定し、物干しのパイプを差し込む(柵の高さは身長に合わせて上げ下げが可能)

行程②

柵を安定して固定させるためにベッドにも太い板をつけて補強

行程③

黒いクッションテープを巻き付ける

                     f:id:tankakanta:20170819170910j:image                 ↑補強の板

  工夫したこと

・起き上がるとき、左右両側にあった方がつかまることができるので、柵は左右につけました。

・行程③ですが、パイプがむき出しのままでは硬く、バランスを崩して腕があたると痛いので黒いクッションテープを巻き付けました。

 

介護ようの電動ベッドの購入も考えたのですが、動けるうちはなるべく自分の腕や身体の筋肉を使っていてほしいのでこのような柵を作りました。

今日も主人は風呂場に手すりを付け足しました。変わっていく父の状態に合わせて変わっていく家の中…。父は今日着いた手すりを見たときも微笑んでいました。

 

窓の室内側に手すり 介護施設のような長い手すりをDIYできました

 介護施設や病院に行くと長い手すりがあって、それがあることで伝い歩きできている人はよく見かけることですよね。私も去年、股関節を骨折して入院していた間…手すりがある場所は安心して歩け…逆に手すりがない場所は杖をついたり何かにつかまったりしていました。杖を落としてしまったときには、ナースコールを鳴らしたこともありました。

主人の父は伝い歩きしながらでなければ家の中を移動できません。経験したからこそ、父の何かにつかまりたい気持ちはよく分かります。そんな父のために、主人がこんな手すりをDIYしました。

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 手前の手すりは以前から付けていたもので、車のルーフキャリアを再利用しました。

黄色のテープは反射テープで、夜に光って分かりやすくするためです。

 

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 奥側の太い手すりは、父が歩きやすくなるようにということだけでなく、窓にぶつかってケガをすることを防止するために、このように太い幅の手すりをつけました。

更に、薄い1cmの板2枚をネジで貼り合わせることで強度を増しました。それから、2枚の継ぎ目に手が引っかからないように黒いテープを貼りました。

 

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 縦の軸の木に両面テープを貼り、窓のサッシ枠の下の凹みの部分からネジを打ち込みました。

軸の木と太い手すりは手すり側からネジを打ち込みました。

ガムテープでネジの部分を貼ってあるのは、ネジに当たってケガをするのを防ぐためです。

 

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一番奥ですが、ここも窓のサッシ枠に4本のネジを打ち込みました。

ガムテープを貼っているのは前述しているようにネジでケガをするのを防ぐためです。 

  

 奥はトイレです。このトイレに行くために、一日に何度もここを通るので手すりをつけました。父の身長にも合うように高さも測ってつけました。